小学生から中学生への準備

塾生の保護者の方から、「小学校と中学校との色々な違い」について、ご質問、ご相談を受けることがあります。また中学校に入学されてからステップに入塾されたお子様の保護者の方で、「中学校の勉強や部活動など、ちょっと想像していたものと違った」ということを話される方がいらっしゃいます。小学校から中学校への変化は勉強のやり方や部活動など様々な面で見られます。お子様もこの時期、肉体的にも精神的にも大きく成長するという変化が見られます。今は難しいと思われることでも、難なくこなすことができるようになりますし、また今後どんなことが起きるのかがわかっていれば、より一層、楽に対応できるようになるものです。そして、それを見守っていただいている保護者の方においても、中学校での勉強や部活、日常生活の変化を理解しておいていただくことで、ご家庭での見守り方や声のかけ方など、その場面場面に応じて対応しやすくなると思います。今回から数回に分けて、お子様が小学生のうちから知っておいていただいた方がよいと思われる「小学生から中学生への準備」として、「小学校と中学校の違い」についてこの場で書かせていただきたいと思います。

第1回「小学生から中学生への準備 -宿題や勉強のやり方-」

中学校では、学校の宿題に関しては日々の授業の中で出されるものと、定期テストの時に提出を求められるワークなどがあります。日々の宿題に関してはその日の学習内容の確認や単語・語句の意味調べの予習などです。そしてワーク提出は、多くの学校で主要5教科で定期テストの時期に課題として出されています。過去には、数学で1回に30~40ページの程度の課題が出されていたこともあります。これは極端な例ですが、複数の教科(ほとんどの学校で主要5教科すべて)で出されるので、これを計画的にできるようにしておかないと試験直前に大変な思いをすることになります。ステップではテスト前に学校のワークをやる時間を取り、進度を確認していますが、やはり普段からの家庭での学習習慣が重要になってきます。普段から習った内容の暗記などができていれば、ワークを進める時には、どんどんこなすことができますが、できていなければ、試験直前に多くの時間を費やすことになります。ワークは問題集なので、1回やって終わりにしてしまうと、できない問題はそのままになってしまいます。できなかった問題をもう1度解くことが非常に大切になるのですが、その時間がとれずにテストになってしまうこともあります。

勉強のやり方に関しては、定期(中間・期末)テストという形で試験の形態が変わりますので、小学校時代と比べるとテスト前には圧倒的に時間が必要になると思います。一般的に、小学生の時には、学年×15分という時間を目安に勉強すればいいと言われています。中学生になってからも普段は宿題を含め1.5~2時間程度で構わないと思いますが、定期テストの2週間前くらいからは1日3~4時間くらいの時間を取れるようにしたいものです。この時には学校課題のワークやその見直し、暗記の再確認やステップの試験対策問題などに時間をかけていただきたいと思います。

お子様にとって、一番やりたくない勉強は「できなかった問題のやり直し」と「暗記」ではないかと思います。この一番やりたくない勉強こそ、きちんとやっておかなければならないところです。ここが中途半端になっていると定期テストでは点数はとれません。

1回のテストで出題される内容は、小学校と比べて範囲も広く、難しくなっています。繰り返しになってしまいますが、日々の勉強で宿題とその日に新しく出てきた暗記分野などをやり、定期テスト前にワークやステップの定期テスト対策プリントなどをやるようにしていただくと良いと思います。

では、小学生の段階では、どんな準備をしておくことが良いのか?それは、特別な事ではないのですが、日々の時間の使い方のコントロールだと思います。毎日の中で当たり前に勉強時間をとる習慣。これが一番重要だと思います。このことを是非、中学生になる前に身につけておいていただきたいと思います。

第2回「小学生から中学生への準備 -部活動について-」

前回は宿題や勉強のやり方の変化について触れましたが、今回は時間の使い方に大きな影響がある、中学校での部活動について触れてみたいと思います。

ほとんどの生徒の皆さんが中学校に入ると何らかの部活動に入ると思います。部活動は、運動能力や体力の向上、上級生や下級生との関係の中で、精神的にも成長する機会を与えてくれる大切な場です。なかには部活動を高校進学の決め手とする生徒もいます。それなので、自分の好きなスポーツや芸術部活動を熱心にやるのが一番だと思いますが、この部活動の中身をきちんと把握しておかないと、好きで入ったはずの部活動なのに、3年間続けることができずに途中でやめてしまったり、嫌々参加し続けるということになりかねません。

ほとんどの部活動は学校の授業終了後、1時間半から2時間ほどの練習を行っています。(中学校によってはノー部活デイとして月曜日がお休みになることもあります。)これだけであれば、あまり大きな影響はないと思うのですが、熱心な部活動ですと、週末の練習試合での遠征や授業開始前の朝練習、公共の体育館などを使った夜練習など、かなりの時間を使うことがあります。ただ、これは同じ部活動だからといって、どこの学校でも同じようにやっているわけではありません。熱心な顧問の先生や熱心な保護者の方がいる場合に見られるようです。部活動には、一定期間、部活動を選ぶための仮入部期間が設けられています。この時に興味のある部活動の練習に参加し、部活動の先輩や顧問の先生から活動内容についての話を聞いて、自分に合っているかどうかを確認しておくことがとても重要になってくると思います。この時には是非、保護者の方もお子様任せにせず、活動内容などを把握していただくと良いと思います。もちろん、一度入部した部活動を辞めることも可能ですが、そのことにより友達との関係が気まずくなったりしたという話も耳にします。だからこそ、最初によく検討する必要があると思います。

実際に部活動に本入部すると、はじめのうちは体力的に疲れる期間が続くと思います。これは運動部だけでなく、文化部でもいえる場合があります。春からしばらくの間は、部活動を終え、帰宅後、食事をしたらすぐに眠くなる、そんな時期が続きますが、ほとんどの生徒の皆さんは、中1の夏休み頃には普通に生活できるようになります。

好きな部活動を精一杯やることは良いと思います。そして、その部活動は自分が好きなことをやっているのだという感覚を持つことが大切です。部活動をやっていて休日に遊べないということは、忙しい部ではよくあります。好きな部に入って、活動しているのだから、疲れたとか、時間がないとか、などと言わずに勉強する時間を作って欲しいと思っています。

ステップでの授業も、中学生は夜7:30~10:10までの時間になります。小学生の頃は寝ていたような時間まで授業があります。最初は大変だと思いますが、これも部活動と同じで慣れてきます。そして、それが中学生の時間の使い方としてはごく普通だという感覚をなるべく早く持っていただきたいのです。この時期のお子様の成長は肉体的にも精神的にも目を見張るものがあります。それなので、保護者の方はお子様の生活を見守り、支え、かといってあまり過干渉、過保護にならずに、程よい距離感を持って接していただくとよいと思います。

第3回「小学生から中学生への準備 -通知表について-」

今回は小学校と大きな違いが出る中学校で通知表の評定について書かせていただきます。単元が終了するとテストがあった小学校と違い、中学校では一般的に年5回の定期テストで学力を評価します。ただ、このテストだけが良くても通知表で良い成績がつくわけではありません。長い間、生徒の皆さんを指導していると、時々あることなのですが、学校のテストやステップテスト、実力テストなどで、非常に良い成績をとっているにもかかわらず、通知表の評定が平均すると3~4という生徒がいます。テストの点数は高いのですが、通知表の成績は思ったようにとれない。なぜ、このような結果になってしまうか?それは通知表の評定がテストの点数だけで決まるわけではないからです。通知表の評定の横に、観点別評価という項目があります。ここの評価が高くないと、通知表の成績はよくならないのです。

中学1年生の国語を例に評定を決めるための観点をあげてみます。

【国語への関心・意欲・態度】
国語で伝え合う力を進んで高めるとともに、国語に対する認識を深め、話したり聞いた り、書いたりして考えをまとめ、読書を通してものの見方や考え方を広げようとする。

【話す・聞く能力】
目的や場面に応じ、構成を工夫して話したり、意図を考えながら聞いたり、話題や方向 をとらえて話し合ったりしている。

【書く能力】
目的や意図に応じ、構成を考え、自分の考えや気持ちを、根拠を明確にして文章に書いている。

【読む能力】
目的や意図に応じ、様々な本や文章などを読み、内容や要旨を的確にとらえて、自分のものの見方や考え方を広くしている。

【言語についての知識・理解・技能】
伝統的な言語文化に触れたり、言葉の特徴やきまり、漢字などについて理解し使ったりするとともに、文字を楷書で書き、漢字の行書の基礎的な書き方を理解して書いている。

以上、大きく分けて5つの観点から評価します。細かい部分は学校側で独自に設定できるとされていますが、実際は、担当の先生によって違うようです。そして、テストの点数が大きく関わってくるのは、「書く能力」、「読む能力」、「言語についての知識・理解・技能」の観点です。それ以外のほとんどの部分は授業中の態度・取り組みで評価されています。それなので、テストで点数がとれるだけでは、良い評定はつかないのです。

そしてこの中で、少しだけ意識すれば評価を上げられる「関心・意欲・態度」に注目していただきたいのです。どんなことを意識すれば良いのか?具体的に言えば、授業を集中して聞く、積極的に答えたり、質問したりする、ワークやノートなどの提出物を期日を守り提出する、忘れ物をしないなどです。集中して授業を受けるのは当たり前ですが、普段の提出物などがいいかげんだったり、忘れ物をすることが多かったりすると、ここでの評価は下がってしまいます。この観点で高評価がとれないと、通知表の評定が「5」になることはほとんどありません。

「うちの子は消極的で授業中に手をあげることがほとんどできません。」そんなご相談をいただくことがあります。もし積極的に挙手をして答えたり、質問したりするのが、恥ずかしいのであれば、先生が説明している時は、先生の方をしっかり見て、ノートなどは丁寧に書くようにする。それだけでも印象は全く変わってくると思います。授業中に小テストなどがあれば、そのための準備もする。当たり前といえば、当たり前のことですが、中学校の先生はそれをきちんと評価しているのです。

学力をつけることはもちろん大切です。しかし、テストで点数がとれれば良いということだけではありません。普段からの生活態度や考え方が、通知表の評定に大きく関わってきます。高校入試に大きく影響する通知表の評定も上げられるように、普段からステップでは生徒の皆さんに話をしています。

第4回「小学校から中学校への準備 -ステップの授業について-」

現在のステップの中学1~2年生のカリュキュラムは週2回通塾していただき、1日に英語・数学・国語の授業を、平均的な学校の進度に合わせ行なっています。そして定期テスト前には、理科・社会のテスト対策の授業を、通常通っていただいている曜日以外の土曜日や日曜日・月曜日などで行っています。また定期テストの時に出される学校のワークを塾で進めるワークディという日を設けて、生徒のみなさんがテスト勉強をスムーズに進められるように、サポートしています。

中学生になると色々なことが変化するというお話を前回までで書かせていただきましたが、小6生からの変化は非常に大きく、生活のペースがつかめるまでは塾に通うかどうかを検討したいという方もいらっしゃると思います。しかし、その間にも、中学校の授業はどんどん進んでしまいます。1学期が終わり通知表を見て、慌てて入塾される方もいらっしゃいますが、保護者の方が「あれ?ちょっと苦手な教科ができてしまっているのでは?」ということに気づく時には、問題は大きくなっていることが多いです。

中学校での学習は国語や英語、数学のように積み重ねていく教科と、その学年でしか習わない分野がある社会や理科などがあります。高校入試には、中学校の3年間で学習した内容が、それぞれ3分の1ずつくらいの割合で出題されます。積み重ねの教科は、前の単元が理解できていなければ、そのあとは理解できませんし、その学年でしか習わない分野がある教科でも、理解できていない分野をどこかで補わなければなりません。ステップでは学校の進度に合わせ授業で扱い、テスト対策を行い、その後の講習会で復習をして知識の定着を図り、さらに中3生になった段階で、中3生の学習内容と同時に受験対策として中2生からの復習を行なっています。時間をかけて、繰り返し学習することで、学力をつけ、希望する高校に進学できるように指導を行っています。

学習していく時に、この繰り返しの時間がどれくらい取れるかというということが、大きな差になってきます。実際に生徒の皆さんを指導していく中で感じることは、「やれば必ず力はつく」ということです。その「やる」時間をどれだけ、日々の生活の中にうまく取り入れていくか。そのためのペースメーカーとしてステップを利用していただきたいと思います。

第5回「読解力向上のために」

今回はご家庭でできる読解力向上の方法について書かせていただきます。
国語のテストで点数がとれるようになる為に必要な読解力とは、文章に書いてあることを読み、その内容を整理して、聞かれた形で答える力です。ただ、読み取る力があっても答える力(表現する力)が欠けていると、テストの点数には反映されません。この二つが両方備わって初めて点数につながります。

では、その読解力を高めるために、どんな勉強やトレーニングを行えばいいのか?ステップの国語の授業を受講してくださいとお願いしたいところなのですが、習い事の関係などで受講できないのであれば、次のようなことをしていただくと良いと思います。

<例として>

・問題集を丁寧にやる。
教科書の文章など1度読んだものではなく、初めて見る文章で問題を解いてみるのが良いと思います。

・新聞などのコラムを要約する。
これはかなり読解力が鍛えられると思いますが、時間も必要ですし、語彙数が少ない小学生では、辞書をひきながらなど負担が大きいと思います。

・読書をする。
どんなジャンルの本でも構わないと思います。読書の習慣があまりないお子さまは、物語文などが読みやすく入り込みやすいのではないでしょうか。

手軽にできるということになると、やはり「読書をする」ということになると思いますが、ただ本を読んでも、中身が読み取れていない、内容が理解できていないままでは意味がありません。そこで大切なのが、読んだだけで終わらせないということです。

では、何をすればいいのか?

保護者の方が本の内容について、後から「聞いてあげる」ことが有効だと思います。「誰が主人公で、どんなことがあったのか、そして、それについてどう思ったのか?」など、細かくなくて構わないので、きいてみてあげてください。お子さまの話がわかりにくければ、「もう少し詳しく」とか「もう少し整理して」など保護者の方がうながすような形をとっていただければいいと思います。これを繰り返すうちに読解力はつきます。また聞かれたことを、自分なりに整理して話すような機会が増えれば、表現力も自然とついてきます。

第6回「宿題について」

ステップから出される宿題について、「わからない場合は親が教えてしまっても構いませんか?」というお問い合わせをいただくことがあります。おうちの方に時間的な余裕があれば、もちろん構わないと思います。その場合は答えを教えるのではなく、「こう考えればいいのじゃないかな?」というアドバイスやヒントを出していただき、ご本人が最終的な答えを出すような形にしていただくのが良いと思います。もちろん、時間的な余裕がなければ、そのままで塾に来ていただいて構いません。塾の授業は基本的には宿題の解説・答え合わせから授業がスタートしています。考えずにわからないと言って問題をとばすことは良くないですが、わからない問題があっても塾で確認してもらえれば良いと思います。また学校の宿題等でわからない問題等あれば、お気軽に質問してもらえればと思います。

 

第7回「算数の文章問題の勉強方法について」

今回は算数の文章問題の勉強方法です。

小学校高学年の算数ではつまずきやすい単元が増えてきます。小学5年生では「割合」、「単位量あたりの大きさ」、小学6年生では「速さ」、「比例・反比例」などです。中学生になってからもよく出てくる、分数の計算を習うのも小学校高学年です。そして、お子さんが難しいと口にするのが、それらの単元でもよく出題される文章問題です。問題を読み、なんとなくかけ算ではないか、とりあえず数字を割ってみたら割り切れたから割り算にしてみようとか。このやり方で問題が解けたとしても、「(本当に理解していて)算数ができる!!」とは言えません。では、どのような意識で文章問題に取り組めば良いのか?いくつかポイントをあげてみます。

1.問題文の意味を理解するために図などを書いてみる。

これは問題文を図に書いてみることで整理し、目で見て理解するためによくやる方法です。問題によっては図が書ければすぐに理解でき、解ける問題もあります。文章問題が苦手であるなら、この練習を何度も反復する必要があると思います。

2.国語力(読解力)のアップを図る。

読解力のアップというと少し大げさに聞こえるかもしれませんが、実際のところ、文章問題を解く上での「計算」の難易度は高くないものが多いです。では、なぜ難しいと感じるのか?それは文章の意味が理解しきれていない、もしくはそこまで読み込めていないために立式できない、それで難しいと感じてしまうのです。問題文の理解には国語力(読解力)のアップが大きな鍵を握っています。読解力のアップに関しては第5回のコラムを参照してください。

3.間違えた問題(テストなど)のやり直しをする。

これは算数の文章問題に限ったことではなくすべての教科に共通することですが、間違えた問題は何かしらの原因があるから間違えるわけです。その間違いをどう修正していき、自分のものにしていくかということが大切です。単なる計算ミスなのか、公式を覚えていないためにできないか、問題をきちんと読めていないのかなど、何が原因なのかをはっきりさせて、やり直しをする。これが不十分だと、また同じような問題で間違えてしまい、文章問題が苦手という意識が出てきてしまいます。

これらのことを意識したから、明日からできるようになるということではありませんが、継続して行っていけば必ずできるようになるものだと思っています。1人でやるのはなかなか難しいことですが、保護者の方がお子さんに教える際にはこのようなことを意識しながら教えてあげるといいと思います。

 

 


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